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専門家による独立開業コラム

最新フランチャイズ起業バイブル④ 社会貢献ビジネスの知られざる功罪

ボランティア後進国日本の変化

ここ近年、日本人のブランティア活動への参加意欲が急激に高まっています。

長年ボランティア後進国と言われた日本ですが、毎年のように繰り返し起こる大きな自然災害と、インターネット募金等のインフラシステムの構築により、ついにはボランティア行動者率が26%を超え、今や、日本人の4人に一人が何らかのボランティア活動をするまでになりました。

 

日本人の働く意識の変化

一方、日本人の働く意義についてもここ数年変化が見られます。

以前は、20代、30代の若年層は、(お金を得ること)という生活の原資を得ることを目的として働きますが、40代、50代の中高年層になると、(生きがいをみつける)という自身の人生の目的を追求するために働くという意識が主流でした。↓↓

(お金を得ること)の目的は、若年層でダントツの一位で高い数値を取っていますが、それが45歳を起点に(生きがいをみつける)という目的の数値が一気に上昇し、55歳では(生きがいを見つける)が(お金を得ること)を逆転しています

それが昨今ではある変化がみられるようになりました。それは、20代、30代の若年層であっても、(生きがいをみつける)という数値が高くなっているということです。40代、50代の中高年層においては(生きがいを見つける)という働く意義は、さらに高い数値を更新していて、日本人はすべての年齢層において、(生きがいを見つける)ために働いている意識が大変強くなっています。

 

ボランティアと生きがいを求めた結果

ボランティア活動への意識と、働く意識、これら二つの意識の変化に呼応されるように、介護や医療分野等の『社会貢献できる』フランチャイズの人気が高まっています。

通常、フランチャイズ起業では、大きく分けて次の2パターンの理由において、該当するマーケットに参入しています。

A マーケット志向(キャッシュポイントがある)

B 自己実現志向(自己実現ポイントがある)

『社会貢献できる』フランチャイズ人気とは、わかりやすくいうと、Aのマーケット志向でフランチャイズ起業するものがほとんどであったものが、Bの自己実現を達成するためにフランチャイズ起業をする人も増えたということです。

 

社会貢献できるフランチャイズの落とし穴

しかし残念なことに、『社会貢献できる』フランチャイズに対して、自己実現を求めて加盟する人々が増加する一方、自己実現を求めて加盟した人達の失敗も多く目にするようになってきました。(もう一つのフランチャイズ起業の参入理由、マーケット志向に比べて、格段にその失敗例が目立っています。)

それは、なぜでしょうか?

なぜ自己実現を目指す人は失敗するのでしょうか?

 それは、自己実現志向の人は、『社会貢献できる』フランチャイズを、ビジネスとして捉える力が弱いからです。

それもビジネスはビジネスでも『社会貢献できる』フランチャイズは、ソーシャル・ビジネスいわれる特異なビジネスの一つであり、特異であるがゆえにソーシャル・ビジネスの本質を理解しなければならないのです。本質を理解していないと、そして理解してその対応策を十分に練ったうえでの参入でないと、単なるボランティアの延長になってしまい、フランチャイズ起業として成功しないのです。

そのほかにも、自己実現を求めて参入して成功するポイントがいくつかあります。ソーシャル・ビジネスへの不理解と併せて、次に列挙してみますと

 

『社会貢献できる』フランチャイズへの参入ポイント

① ソーシャル・ビジネスの本質を理解している

② マーケットインの視点を常に持つ

③ 法的規制、国の施策等の現状と将来予測

④ 利益還元方式の採用と戦略

ソーシャル・ビジネスの本質は儲けること!?

①は、最も重要なソーシャル・ビジネスについての理解です。分かりやすいようにボランティアと比較して考えてみると、ソーシャル・ビジネスにもボランティアにもある共通項は、「社会的問題の解決」という視点と、「社会的に拡散させる」という視点です。

これは私たちの住む社会が発展するために解決しなければならない課題について、個人や行政レベルでもその解決が困難であるため、社会全体を巻き込んだムーブメントを作り出していくという視点です。

一方ソーシャル・ビジネスにあってボランティアにないものがあります。それは「継続しその解決を図る」という視点です。社会的な課題は、その解決に長期化するケースがほとんどで、よって解決する主体には終わりなき継続性が求められます。(難病がある日突然治らないように・・・) そして継続させるもっとも重要なことは、≪儲け続ける≫ということです。よってフランチャイズ起業で、社会貢献しようとするならば、通常のビジネスよりも、より強く儲けるという概念が必要なのです。

 

儲けるために、誰よりもマーケットを知る

②は、参入するソーシャル・ビジネスのマーケットをより深く知っているということです。

ソーシャル・ビジネスのマーケットは、一般的に二極化していることが非常に多いのが実情です。一つは短期間に参入業者で溢れ飽和しているというマーケットと、もう一つは、参入業者がほとんどなく全くの白地のマーケットというものです。前者は競合が激しい一方、確率されたマーケットなので差別化戦略等が功をそうすれば、ビジネス勝者になれる可能性もあります。しかし後者は競合がいない反面、先行者メリットもありますが、市場が確立されていないため、どのような戦略も受け入れられない可能性もあります。このように多面的にソーシャル・ビジネスのマーケットを知り尽くしていないと、フランチャイズ起業における勝者にはなれないのです。

 

国の政策、法規制に良くも悪くも振り回される!?

③ソーシャル・ビジネスは、国の作り出す施策や法律によって、右往左往させられてきた、過去を知らなければなりませんし、今後もその可能性があることを強く認識しておかなければなりません。たとえば介護ビジネスのパイオニアである(デイサービス)フランチャイズは、介護保険制度が改正されるたびに経営が圧迫されるネガティブな影響を受けましたが、国の政策金融機関がソーシャル・ビジネス支援資金という融資制度を創設すると、その該当ビジネスとして融資が受けられるなどのポジティブな影響を受けてきました。ソーシャル・ビジネスは国家も巻き込んだビジネスという視点からも、これからもフランチャイズ起業家の不可抗力による両面の影響がでることを念頭におく必要があります。

 

エシカルビジネスで利益を還元するのも良し

④『社会貢献できる』フランチャイズ起業は、形を変えてその目的を達成することも可能です。それは儲けた利益の一部を社会的課題の解決に寄与するという方式を選択すればいいのです。もちろん利益を算出するのはエシカル・ビジネス(倫理的・道徳的に正しいビジネス)が前提ですが、この方法をとれば、起業する側も、『社会貢献できる』というフランチャイズ起業の目的が達成されますし、エシカル消費(倫理的に正しい商品や企業を支持する)を、誘発させることもできます。元来フランチャイズ・ビジネスは、FC本部がマーケティング戦略に関するすべてを決定するため、ミネラルウオーターの購買実績が累積する度にアフリカに井戸を作ることで有名になった某飲料メーカーの商品政策等は実行できません。しかしフランチャイズ起業の加盟店がその利益を還元することでも、十二分に『社会貢献』はできるのです。

 

以上のようなポイントを押さえれば、『社会貢献できる』フランチャイズ起業でも限りなく失敗せず、(生きがいを見つける)自己実現志向を満足させる最高の人生がおくれることでしょう。

 

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